ああ待ってはねてるえりあしかわいい子

 

 

わたしもと強がるくせにヨガ二日 まつげ美容液は毎日塗れない

 

 

また冬よ二度目のセンター思い出す 尽くした勘とポケットティッシュ

 

 

「もう三十」何度も話のっといてさほど焦りもない師走

 

 

あんしんするの夜の孤独とあのこの寝息あれこれしのごの言っといて

 

 

燻製の味がする夜ハイボール聞いてよ今日も部長ったらさあ

 

 

まだちくりする胸のはじの罪悪感 料理はきらい、かわいくはない

 

 

自己採点 今日のわたしの不快度よやめたいいいかげんどうしよもないのに

 

 

いとし友の子おむつのフォルムつかまり立ち なんて名だっけたしか三文字

 

 

恋じゃないの筆先みたいな目尻の子一喜一憂バターのように

 

 

えりくびの濃いところもよい出る前歯も下向きに力入るくちもと

 

 

それでいい 足の裏、声 砂漠でもななつの幸先祈るだけ

 

 

いくばくの手が伸びている大快晴肩組む背中と黄色のバチ

 

 

春の日の午後二時みたいに笑うひと よくにてる夫も推しも

 

 

急いでるいつだって退勤までショートカットを教えてよ

 

 

こんな時間にどら焼き食べちゃった

さっきした運動がパー

むしろ運動したからどら焼きがパー

 

 

水野亜美 ハーマイオニー メイブ・ワイリー おんなはみんなあなたになりたい

 

 

あたしが刃を振り下ろせば世界が終わる そんな王に生まれたかったわサターン

 

 

「行政がやってると思うんだよね」ポケモンセンター利用しながら

 

 

えりあしがすっきりしている父親にバリカンでそられたとき以来

 

 

終わったのわたしがテレビに合わせる時代は 番組がわたしに合わせてよ

 

 

呼び出し音そこはかとないサンドリヨン 

 

 

あの頃習字の帰り無人販売所で赤い卵を買ったじいちゃんのために

 

 

誰もいないタイムラインにリツイートしておいたリンクが切れていた

 

 

海底のシーツにたゆたう三十六度 いびきは可笑しい こんな夜更けに

 

 

夜ひとり飲む白湯のまたおいしいこと

 

 

ヒール音、ジャスミンの香、赤リップ 鼓舞してくれるのこんなわたしを

 

 

飽きてきた冬はもういい夏が来い服が重いし空を飛びたい

 

 

気がついた思いつめる先まちがえてた がんばらないこと、逃げること

 

 

未読置き 通知は長押し読んでから 今夜も始まるチキンレース

 

 

何の用?ごめん寝てたの一言で世界が終わる、まだ死にたくない

 

 

わがままも安心をもらうためだけに言う疑問符も指先も

 

 

目が覚めるといつもいない鳩時計 コーヒーのにおい おはよう好きよ

 

 

沿岸のぎりぎりに立ってこうべ垂れる思う先は知らない国

 

 

憎たらしいこの世がヒトであるということ 一睡あげたいどうかご無事で

 

 

辛辣な評価が並ぶいま見た映画 なにもそこまで 寝はしなかった

 

 

思考でならどこでも行ける何にでもなれるわたしは無敵のディーヴァ

 

 

懐かしいに浸る若干、罪悪感